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ピアノ工房アムズ【ピアノ・コレクション】じゃけん2006年1・2月

今月のピアノ・コレクション

岡山県北情報誌 「じゃけん」に「今月のピアノ・コレクション」というテーマで、世界のピアノをレポート。ピアノ工房アムズのスタッフによる監修のもと、アムズ・アトリエにて編集したものです。(ライター:松下真生)

ピアノピアノ工房アムズ

プレイエル P115 /P190

製造国:フランス
[JAKEN]2006年1月号掲載

プレイエル P115 /P190
ルノワール

今でも多くの女性の心を捉えてはなさない美しい旋律を創り出した作曲家ショパン。そのショパンが愛したピアノがプレイエルでした。
当時人気のピアニストでもあったショパンは、気心の知れた人々が集まるサロンコンサートで演奏するスタイルを好み、内に秘める祖国ポーランドへの想いを曲に託してピアノに向かう姿は、聴く者の心をつかんだことでしょう。
やわらかく、銀の鈴が鳴るような響き、ヴェールにつつまれたような音色と花びらのような軽いタッチのプレイエルは、そんな場所には ぴったりの優美なピアノで、ショパンの指先から奏でられる音は、その当時の女性ファンを陶酔させたと伝えられ特にノクターンを演奏するときは、シャンデリアの明かりを落とし、うっとりと静かに曲に聴き入ったといわれています。
フランスのピアノ・メーカー「プレイエル」。単にフランスのブランドというより、ヨーロッパ製のピアノの中でも、ドイツ・メーカーの魅力とは異なる独特の音の肌触りが感じられ、演奏する曲にロマンティシズムを添えるピアノという印象です。

名画「ピアノによる少女たち」(ルノワール) に描かれたモデル(カタログより転載)

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ピアノピアノ工房アムズ

シンメル CC 213T / 130T

製造国:ドイツ
[JAKEN]2006年2月号掲載

シンメル CC 213T / 130 T

CC213 G
CC213 G(現行モデル)

ドイツを中心としたヨーロッパのピアノ製造は、世襲的なピアノ職人により、長い伝統・歴史を継承するハンドメイドのスタイルで、一台に手間と時間をかけて高級モデルを製造しているメーカーがひしめき合い、各社のもつ技術や工法そしてピアノの音色にそれぞれ特色があって、 ブランドの個性的なイメージを形成しているといえます。
シンメルは、そのようなドイツでただひとつの、大規模生産型のピアノメーカーであり、経営こそシンメル家の世襲となっているものの、1885年ライプチヒにてメーカーを設立し約9年間で1000台を製造、会社組織として工場を建て、20世紀を待たずアメリカ・ロシア・イタリアほか諸外国に向け輸出を開始、当時の輸出台数も2500台の偉業を達成するなど、早くより工業品的な数字をあげています。優れた品質管理と、その時代を先取りしたデザイン、求めやすい価格帯を追求する姿勢で、多様なモデルを展開してきました。
1899年、ワイマールをはじめヨーロッパ王室御用達の栄誉を授与、1929年には世界初のアクリル製シースルーグランドピアノを発表、70年から93年までは、プレイエルほかフランス・ブランドのOEM生産をするなど、先進的でセンセーショナルな話題も提供しています。
31年にシンメルピアノは旧西独のブラウンシュバイクに工場移転し、現在もドイツ製ピアノの普及台数の伸長に貢献し続けていますが、一台ごとの丁寧な仕上げと澄んだ音色、製造個体差が極めて少ない安定した製品は、多くの人に高い評価を得られる実用ピアノの要素を備えています。

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イラスト提供:ふわふわ。り
イラスト提供:ふわふわ。り